最大走行速度テスト(Maximal Sprinting Speed)
2020/12/14
様々な競技で測定される最大走行速度テスト。
一般的にフィールドスポーツにおいてはスプリントテスト中の20~40m区間のタイムを計測し、最大走行速度を算出します。
20~30mあるいは30~40m区間で区切られ測定されます。
測定方法
測定距離:30~40m
反復回数:2~4本
使用するもの:メジャー、マーカー、タイム計測デバイス
(30~40mの測定をする場合は、10m、20m地点にタイム計測デバイスを設置しラップタイムを計測することで、より細かな分析が可能になります。)
測定準備:各測定地点にマーカーを設置し、ゴール後5m地点にも目印となるマーカーを設置します。(ゴール地点まで走り切るようにするためです。)
測定手順:測定者はスタート地点で構え、任意のタイミングで全力で既定の距離を走り切ります。スタートラインに光電管を設置している場合、スタートラインのおおよそ0.3mまえに目印を設置し、そこからスタートします。走り切った後は、再度スタート地点に戻りスタートするか、反対側からスタートします。休息時間は十分とってください。
テスト結果例
最大走行速度テストでは、複数回行ったスプリントテスト中、一番速度が高いものを採用します。 また、その際にすべての走行速度のばらつきをみることも大切です。コンスタントに高い走行速度を達成できるのか、それとも速度にムラがあるのか確認することで走動作が安定しているかがわかります。速度がばらつく選手にはスプリントトレーニングを処方する必要があります。
測定例
1本目 30㎞/h
2本目 31.1㎞/h 〇
3本目 30.8㎞/h
最近ではプレイヤーモニタリングシステムによって、試合中の最大速度なども一般の方が手軽に手に入れることができるようになりました。これを見ている選手には単純なスプリントタイムをフィードバックするよりも、速度に換算した方が、試合のイメージがしやすくなります。是非、最大走行速度を計測してください!