IFT30-15テスト(クラシック) 測定方法
2020/12/11
IFT30-15テストはM.Bucheitが考案した間欠性テストです。フィールドスポーツ選手の最大有酸素性走行速度を測定するために最適なテストです。
30秒間走行し、15秒間の休息を挟み、繰り返します。走行範囲は各競技のフィールドで行うため、各競技に合わせて距離を設定してください。
測定方法
測定距離:図参照
運動時間:30秒
休息時間:15秒
スタート速度:8、10㎞/h
速度増加: 時速0.5㎞ずつ増加
反復回数:ビープ音に間に合わなくなるまで
使用するもの:メジャー、マーカー、音源スピーカー
測定準備:図を参照にマーカーを設置します。フットサルやハンドボールではコートの長さである40mと中央の20mラインを用いて行います
サッカーはグランドのわかりやすい場所で図を参照に設定してください。
各ラインの手前3mのところにマーカーを設置します。中央のラインでは前後3mずつマーカーを設置します。
測定手順: AとCのライン間を往復し、各ラインをビープ音にあわせて通過していき、30秒間継続します。ダブルビープ音で、選手は一つ前方のラインまで歩いて15秒休み、次のスタートの合図を待ちます。各ラインの3m手前に設置されたマーカーをダブルビープ音の鳴った時点で、選手が超えていなければなりません。30秒間のランニングですべてのラインを通過(または折り返し)でき最終的な時速を記録として採用します。
結果
走り切れた最後の走行速度がその選手の最大有酸素性走行速度になります。この速度を元にHIITやSITを設定することで、最適なトレーニング負荷で走行することができます。また、スプリントテストと合わせて評価することで、無酸素性予備スピード(Maximal Speed Aneboric:MSA)を評価することができるようになるため、より高速でトレーニングを行う際にも選手ごとに最適な走行速度を選択できるようになります。
多くの競技で行われるIFT30-15テストはパフォーマンステストだけでなく、トレーニングの指標とすることができる汎用性の高いテストです。是非IFT30-15テストを実施して最適な持久力トレーニングを行ってください。