S&Cベースボールサイエンスゼミを終えて
2022/03/22
S&Cベースボールサイエンスゼミを終えて
データを現場の指導に活かす!
先日3月20日(日)S&C株式会社事務所内にて、野球に関するデータ活用をテーマとしたセミナーを開催しました。
2名の講師をお招きしてデータを交えて現場での取り組みを発表していただきました。
【1st トピックス:盗塁数を劇的に増やすためのデータサイエンス活用法】
独立リーグの武蔵ヒートベアーズで俊足選手ユニット「武蔵ロケッツ」による盗塁数増加プロジェクトについて、走力を上げるためのデータ取得方法や分析手法、データをトレーニングへどう結びつけるかということを詳しく紹介して頂きました。
プロジェクトでは光電管と加速度センサーのみでできる分析も多く、現場ですぐに応用できる部分も多くありました。さらにOptoJumpNextを使用して一歩ごとの細かな歩幅やピッチ、スピードの上がり方や左右差などからピンポイントに改善のための分析を行い、個別のトレーニングに繋げられていました。
ここまで盗塁に特化してデータ取得・分析を行ったプロジェクトはおそらく国内初ではないかと思います。
【2nd トピックス:スピードを落とさずパワーを高める!高校野球選手へのVBT導入】
トレーニング施設でのパーソナルトレーニングと、公立高校でのチーム指導でVBTを導入するまでの例をご紹介頂きました。
「強豪校と比べて力が弱い」⇒「重い重量でトレーニングを大量に行う」という流れを避け、怪我をさせない動き作り・必要なフィジカルチェックからトレーニングに繋げる方法をご紹介頂きました。
公立高校で全体の練習時間が2時間しか無い中で、競技練習とトレーニングを効率よく実施するための注意点や、実施してからの選手の変化についても大変興味深い実例がたくさんありました。
今回のセミナーでは上記の2テーマに関しまして、最先端のデータ管理・指導法をご紹介頂きました。
お二方の発表に共通するのは「チームが強くなる」「選手の能力を向上させて、試合で勝てるようになる」という目的のために必要な分析と指導を行っているという点です。
スポーツ科学や計測テクノロジーを用いて得られたデータを、「スポーツで勝つ」ために使うという当たり前のようで難しいテーマを突き詰めた内容でした。
S&Cでは今後もさまざまなテーマで、皆様のトレーニング指導に役立つ、少しでもチームや選手の力になる内容のセミナーを開催する予定です!
【今後のセミナー予定】
・2022年4月13日21時~
ぜひご参加ください!