中谷 大志 氏 (JR東海硬式野球部)
2024/06/03
VITRUVE ユーザーボイスのご紹介
いくつもの野球チームでトレーニング指導を行う中谷 大志 氏(@ambitious_trainer)です。
日頃より、指導現場ではもちろん、自身のトレーニングにもガンガンVITRUVEを使用されています!
中谷 様より貴重なユーザーボイスをいただきましたので、ご紹介いたします。
野球関係者に必須の内容となっております。是非、ご覧ください。
中谷 大志 様(なかたに たいし)
【学歴】 明豊高等学校高校(野球部)→大阪産業大学(野球部)→大阪ハイテクノロジー専門学校
【資格】 JSPO-AT NSCA-CSCS 鍼灸師
【主な職歴】 パナソニックインパルス(インターンシップ 2013~2016) 日本通運硬式野球部(2017~2021) オリックス・バファローズ(2022~2023) JR東海硬式野球部(2024~)
下記ユーザーボイスとなります。
1. Q .現在、指導されているチームをお教えください。
A .JR東海硬式野球部
2. Q .野球選手のパフォーマンス向上のためのトレーニングプログラムにおいて重視している点はなんですか?
A .爆発的な力発揮」と「力を伝える方向」投手は、限られた動作の中でいかに強い力発揮ができるか、野手は即時に反応する中でいかに強く速く力発揮ができるかといった点を重視しています。そのために足りない部分を補うトレーニングを行います。
3. Q .1セッションあたり何名ほどの選手を指導されていますか?
A .フィールドセッションだと30名程度、ウエイトトレーニングセッションだと10名程度が多いです。リコンディショニング対象選手は1対1の指導も行います。
4. Q .トレーニング指導に取り入れているVBTデバイスは何ですか?
A .VITRUVE・Enode・PUSH(過去)
5. Q .週に何回ほどウエイトトレーニングを取り入れていますか?
A .週2~3回
6. Q .なぜ、VBTデバイスを導入しようと思いましたか?
A .たくさん理由はありますが、重力・回数設定の概念が大きいです。VBTに出会うまで教科書通りの「1RMの口口%で〇〇回✕AAセット」という設定に違和感を持ちながら指導していました。VBTデバイスで挙上速度の実際を測ることによって、「なぜこの回数で終了する(しない)か」「なぜこのセット数でブログラムするか」「なぜこの重量なのか」が明確に見える化されることで、自分の中の違和感なく選手に説明できると感じたからです。その結果として教科書通りの数値になることで納得できたりします。
7. Q .どのように活用していますか?また、得られたデータの中で注視している項目があればお教えください。
A .主に基本的なメニュー(BIG3など)はフォームの個人差が少ないので、全レップ数値をとって即時フィードバックをしています。1セット、1レップの意識が格段に上がることや、選手本人の感覚と実際の数値を照らし合わせて、ギャップがある場合はそれが「疲労」が問題なのか「機能や筋力発揮」が問題なのか、など原因を追求します。前者の場合はセット間を通して以前より数値が落ちていたり、後者の場合は2.3セット目で数値が戻ってきたり、選手のコンディション評価としても活用しています。種目によってピーク速度、平均速度など注視する数値を選択し、移動距離などでその可動域での力発揮の評価としても活用しています。
8. Q .VBTデバイスを使用した際の選手の反応はどうでしたか?
A .即時でフィードバックされるので言ってしまえば「サボれない」「妥協できない」ので以前より、きつく感じる選手は多いと思います。全力で取り組んでいるようで取り組めていないことも人間なのであります。デバイスはそれを許してくれないので(笑)そういった点も踏まえて速度低下や可動域低下をみて重量設定が正確かどうかを判断します。トップアスリートほど負けん気が強く、ある意味、数値と取ってトレーニングしてくれるので、セッション中の雰囲気も上がります。
9. Q .VBTデバイスをトレーニングに取り入れたことでどのようなトレーニング効果がありましたか?
A .まずは、動作の質を上げることに対しての意識が変わりました。例えば、がむしゃらに挙上した時よりも、意識すべき点をおさえて8割程度の意識で挙上した方がいい数値が出たりする経験は、競技スキルにとってもヒントがあると思います。それにプラスして自分の体の状態をより把握するようになりました。必ず自分で前回の数値を記録してもらっているので、その時と現在の自分の数値を比較してコンディション管理したりしています。
10. Q .機器を導入する際に戸惑ったことや、改善が必要だと思った点などがありましたらお教えください。
A .年々デバイスで拾える数値が増えていくことで、どの種目の、どの数値をビックアップするかは非常に難しいところかと思います。競技特性や同競技でもボジションによって変わったりするので、現在、取り溜めている数値が、この先、何らかの指標となるように繋げていく事が必要だと思います。また種目によっては条件を揃えないとチーム単位での評価をする際にはバラつきが出るので、肉眼とデバイスの良いところを組み合わせて有効活用する必要があります。
11. Q .今後の中谷 様の活動目標をどのようなことを考えているか、アピールしたい点などありましたら、お聞かせください。
A .日々常々、想っていることではありますが、選手が選手でいられる時間、つまり「選手 寿命」は有限ですので、その選手の置かれた現状で後悔のない時間を共に過ごせるように努めていきたいです。数年後を見据える選手と、今年が勝負になる選手では、「今やるべきこと」は変わってくるのでトレーニング指導という立場から選手に愛情を注いで選手生命の中で「良い景色」が見られる瞬間が訪れるようにこれからもサポートしたいです。
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